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罰則も?業務用エアコンの法定点検、知らないと損する話

皆さん、こんにちは。宮城県塩竃市を拠点に仙台市を中心として業務用エアコンの販売・設置・修理工事を手掛ける設備工事会社の株式会社 菜花空調_業務用エアコン.comです。

「うちのエアコン、まだ動いてるから大丈夫だよ!」

そう思っていませんか? もしかしたら、その認識、大きな落とし穴かもしれません。実は、業務用エアコンには法律で定められた「法定点検」が義務付けられています。この点検を怠ると、罰則の対象となるだけでなく、思わぬ事故や高額な修理費用、さらには事業の停止につながる可能性も秘めているのです。

「え、そうなの?」「知らなかった!」そう感じた方もいるかもしれませんね。今回は、設置業者である私たちだからこそお伝えできる、業務用エアコンの法定点検の重要性と、知っておくべき「損しない話」を徹底解説します。


その点検、本当に十分ですか?業務用エアコンとフロン排出抑制法

多くの事業者さんが、エアコンの故障時に初めて業者を呼んだり、あるいは定期的な清掃やフィルター交換はしていても、「法定点検」という言葉には馴染みがないかもしれません。しかし、業務用エアコンの点検は、単なるメンテナンスとは一線を画します。

業務用エアコンの法定点検が義務付けられている根拠は、2015年4月1日に施行された「フロン排出抑制法」にあります。この法律は、地球温暖化の原因となるフロン類の排出を抑制することを目的としています。業務用エアコンには、その多くにフロン類が冷媒として使用されており、万が一漏洩した場合、地球環境に甚大な影響を与えることになります。

このため、フロン排出抑制法では、業務用エアコンの「管理者」(つまり、エアコンを設置している事業者やビルオーナーなど)に対し、以下の二種類の定期点検を義務付けているのです。

  1. 簡易点検(全ての業務用エアコンが対象)
  2. 定期点検(一定規模以上の業務用エアコンが対象)

「あれ?うちのエアコン、どっちの点検が必要なんだろう?」そう思った方もいるでしょう。ご安心ください。それぞれについて、詳しくご説明していきます。


義務の内容を理解する:簡易点検と定期点検

まずは、ご自身の業務用エアコンがどちらの点検義務に該当するのかを確認しましょう。

1. 簡易点検:年に1回、すべての業務用エアコンが対象!

対象: すべての業務用エアコン(第一種フロン類充填回収機器)

点検頻度: 3ヶ月に1回以上

点検内容: ご自身でも行える目視による点検です。具体的には、以下の項目を確認します。

  • 異常な振動や音がないか
  • 冷媒配管に油のにじみがないか
  • 熱交換器に霜が付着していないか
  • 室内機、室外機の外観に異常がないか
  • その他、運転状況に異常がないか

これらの点検は、機器の稼働状況を日常的にチェックすることで、異常の早期発見につなげるためのものです。異常を発見した場合は、速やかに専門業者に連絡し、修理や点検を依頼する必要があります。

2. 定期点検:専門業者による本格的な点検!

こちらは、一定規模以上の業務用エアコンが対象となり、専門的な知識と技術を持った業者による点検が義務付けられています。

対象: 冷媒の種類によって対象機器の規模が異なります。

  • フロン類(R410A、R32など)を冷媒とする機器:
    • 圧縮機の定格出力が7.5kW以上の業務用エアコン
  • HCFC(R22など)を冷媒とする機器:
    • 圧縮機の定格出力が50kW以上の業務用エアコン

点検頻度: 機器の規模によって異なります。

  • 圧縮機の定格出力が7.5kW以上50kW未満の機器: 3年に1回以上
  • 圧縮機の定格出力が50kW以上の機器: 1年に1回以上

点検内容: 専門の業者(フロン類取扱技術者などが在籍する業者)が、フロンガスの漏洩の有無をチェックする「漏えい点検」を行います。

  • 目視点検: 簡易点検の項目に加え、より詳細な機器の損傷や劣化状況を確認します。
  • 直接法による漏えい点検: 検知器を用いて、冷媒配管の接続部やバルブなど、フロンガスが漏洩しやすい箇所を直接確認します。
  • 間接法による漏えい点検(簡易的な確認): 運転状況データ(消費電力や圧力など)から、フロンガスの漏洩の可能性を推測します。

この定期点検でフロンガスの漏洩が確認された場合は、直ちに修理を行い、修理完了後に再度漏えい点検を実施し、漏洩がないことを確認する義務があります。


なぜ、法定点検を怠ってはいけないのか?知らずに損する「3つのリスク」

「点検、面倒だな」「費用がかかるし、後回しにしよう」もしそう考えているなら、その考えは非常に危険です。法定点検を怠ると、あなたが思っている以上に大きな「損」をすることになります。具体的に、どのようなリスクがあるのか見ていきましょう。

リスク1:まさかの「罰則」!事業停止命令や過料も

フロン排出抑制法では、法定点検義務を怠ったり、虚偽の報告をしたりした場合に、罰則が科せられる可能性があります。

  • 行政指導・改善命令: まずは、環境大臣からの行政指導や、点検の実施や漏洩量の報告を求める改善命令が出されます。
  • 罰金・過料: 改善命令に従わない場合、最大50万円の過料が科せられることがあります。
  • 事業停止命令: 悪質な場合は、事業活動の停止を命じられる可能性もあります。

「知らなかった」では済まされません。万が一、立ち入り検査などで義務違反が発覚した場合、事業の継続にも影響を及ぼしかねないのです。

リスク2:高額な修理費用と交換コスト、そして予期せぬ故障

法定点検は、単に法律で定められているから行うものではありません。機器の異常を早期に発見し、高額な修理費用や買い替えコストを抑えるための重要な手段でもあります。

  • フロンガス漏洩による能力低下と電気代増加: フロンガスが漏れると、エアコンの冷暖房能力が低下します。すると、設定温度にするために余計な電力を消費することになり、電気代が高騰します。気づかないうちに毎月数万円、年間で数十万円も無駄にしているケースも少なくありません。
  • コンプレッサーの破損: フロンガスが減った状態でエアコンを稼働し続けると、コンプレッサー(エアコンの心臓部)に過剰な負荷がかかり、破損する可能性が高まります。コンプレッサーの交換費用は非常に高額で、場合によってはエアコン本体を買い替える方が安く済むケースもあります。
  • 業務の中断と機会損失: エアコンが突然故障すれば、店舗やオフィスでの業務が滞り、お客様や従業員に多大な迷惑をかけることになります。特に夏場の故障は死活問題となり、機会損失にもつながりかねません。法定点検を定期的に実施することで、こうしたリスクを未然に防ぐことができます。

リスク3:環境への影響と企業イメージの低下

フロンガスの漏洩は、地球温暖化を加速させる深刻な環境問題です。企業として環境への配慮が求められる現代において、フロン排出抑制法違反は、企業の社会的責任を問われる問題となり、企業イメージの著しい低下を招く可能性があります。

消費者は、環境に配慮している企業を選ぶ傾向にあります。法定点検を適切に実施し、環境負荷の低減に貢献することは、企業のブランドイメージ向上にもつながるのです。


損しないために、今すぐできること

ここまで読んで、「じゃあ、どうすればいいの?」そう思われた方もいるでしょう。ご安心ください。損をしないために、今からでもできることはたくさんあります。

1. まずは「管理者」としての意識を持つ

フロン排出抑制法において、業務用エアコンの「管理者」は、機器の適切な管理義務を負います。ご自身の施設に設置されている業務用エアコンが、どの程度の出力で、どのような種類(フロンを使用しているかなど)なのかを把握することから始めましょう。

2. 簡易点検を日常業務に組み込む

3ヶ月に1回の簡易点検は、特別なスキルがなくても実施できます。チェックリストを作成し、担当者を決めて、定期的に確認する体制を整えましょう。異常があった場合は、すぐに記録し、専門業者に連絡することが重要です。

3. 定期点検は「信頼できる専門業者」に依頼する

7.5kW以上の業務用エアコンを設置している場合は、専門業者による定期点検が必須です。業者選びは非常に重要です。

  • フロン類取扱技術者が在籍しているか: フロン排出抑制法に基づいた点検を行うには、適切な資格を持った技術者が必要です。
  • 実績が豊富か: 多くの業務用エアコンの点検・整備実績がある業者を選びましょう。
  • 報告書発行に対応しているか: 法定点検の実施を証明する報告書の発行に対応しているか確認しましょう。これは、万が一の際に義務を履行していることを証明する重要な書類となります。
  • 修理やメンテナンスまで一貫して対応可能か: 点検で異常が見つかった際に、そのまま修理まで依頼できる業者であれば、スムーズな対応が期待できます。

私たちのような設置業者は、エアコンの設置からメンテナンス、そして法定点検まで一貫して対応できる強みを持っています。お客様の設備状況や使用環境に合わせて、最適な点検プランをご提案し、トラブルを未然に防ぐお手伝いをさせていただきます。


まとめ:法定点検は「投資」である

業務用エアコンの法定点検は、決して「無駄な費用」ではありません。むしろ、将来の大きな損害を防ぐための「投資」だと考えてください。

法定点検を適切に実施することで、

  • 法的な罰則を回避し、事業の安定性を確保できる
  • 高額な修理費用や電気代の無駄を削減できる
  • 機器の寿命を延ばし、買い替えコストを抑えられる
  • 突発的な故障による業務中断のリスクを低減できる
  • 企業として環境保全に貢献し、イメージアップにつながる

といった、多くのメリットを享受することができます。

あなたの業務用エアコンは、今日も安定して稼働していますか? もし、法定点検について不安な点や疑問がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。私たち設置業者は、お客様のエアコンを末永く安全に、そして効率的にご利用いただくためのサポートを惜しみません。

「知らなかった」で損をする前に、今すぐ行動を起こしましょう!

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