こんにちは。宮城県塩竃市を拠点に仙台市を中心として業務用エアコンの販売・設置・修理工事を手掛ける株式会社 菜花空調です。

業務用エアコンと聞くと、オフィスや店舗の天井に埋め込まれている「天井カセット形（天カセ）」をイメージされる方が多いかもしれません。そのため、「うちの施設は天井に埋め込みスペースがないから業務用エアコンは取り付けられない」と諦めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、業務用エアコンには、天井以外にも多様な取り付けタイプが存在します。この記事では、天井以外への設置が必要な理由と、場所や目的に合わせた最適な設置タイプ、そして後悔しない取り付け位置を見つけるためのヒントを解説します。

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1.なぜ「天井以外」の業務用エアコンが必要なのか？

業務用エアコンにおいて、天井以外のタイプが選ばれるのは、建物の構造や空調の効率に関わる理由があるからです。

建物の構造上の制約

築年数の古い建物や、梁（はり）が多い建物、天井裏のスペース（フトコロ）が極端に狭い建物などでは、物理的に天井埋め込み型（天カセ）の取り付けが困難なケースがあります。

このような場合、無理に天井埋め込み型を取り付けようとすると、大がかりな改修工事が必要となり、工事費用と工事日程が増大してしまいます。

空調効率と利用シーン

天井が非常に高い工場や倉庫、細長く間仕切りの多い空間など、特定の利用シーンでは、天井に設置するよりも天井以外の場所から送風した方が、効率よく空間全体を空調できる場合があります。

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2.天井以外に取り付けられる業務用エアコンの主要な3タイプ

天井以外に取り付けが可能な、代表的な3つのタイプをご紹介します。

1️⃣ 天井吊形（てんつり）

• 設置場所： 室内機を天井から吊り下げて取り付けます。
• メリット： 天井裏のスペースが一切不要なため、天井埋め込み型が設置できない場所に最適です。また、取り付けが比較的容易なため、工事費用を抑えやすい傾向があります。

2️⃣ 壁掛け形（かべかけ）

• 設置場所： 壁の上部に取り付けます。家庭用エアコンに似た形状です。
• メリット： 比較的小型のオフィスや店舗に向いています。工事が最も簡単で、導入コストが最も安く済みます。フィルター清掃などのメンテナンスも容易です。

3️⃣ 床置形（ゆかおき）

• 設置場所： 床に直接置いて設置します。
• メリット： 設置が非常に簡単なため、レイアウト変更が多い施設や、頻繁な移設が想定される場所に適しています。また、人の足元から送風できるため、工場や広い空間の補助空調としても効果的です。

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3.取り付け場所の決定で失敗しないためのポイント

天井以外への取り付けを検討する際は、空調効率と建物の特性を考慮することが重要です。

設置場所の高さと広さ

天井の高さや部屋の広さ、熱源の有無によって、最適なタイプは変わります。

• 天井が高い工場・倉庫： パワフルな天井吊形や床置形を組み合わせて使用すると効果的です。
• デザイン性重視のオフィス： 圧迫感を避けたい場合は天井埋め込み型が有利ですが、難しければ、比較的スリムな天井吊形を検討します。

メンテナンス性とデザイン

天井以外のタイプ（壁掛け、床置など）は、天井埋め込み型に比べてフィルター清掃などの日常メンテナンスが非常にしやすいという利点があります。一方で、天井埋め込み型に比べるとデザイン性や空間の圧迫感については劣る場合があるため、設置前に検討が必要です。

専門家による現地調査の重要性

業務用エアコンの取り付けには、機器の能力選定、建物の構造、電源容量など、専門的な知識に基づく多角的な判断が必要です。天井以外への取り付けを検討される際は、必ず専門業者による現地調査を受け、最適な機種と取り付け位置を決定することが、失敗しないための鍵となります。

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まとめ

業務用エアコンには、天井以外にも天井吊形、壁掛け形、床置形など多様な取り付け方法があり、それぞれの設置場所に最適な機種を選ぶことが、快適性とコスト効率を両立させる秘訣です。

「うちの天井には無理かも」と諦める前に、まずは弊社にご相談ください。お客様の建物の構造や予算、空調ニーズに合わせて、最適な取り付け位置と機種をご提案いたします。

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